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依存症〜合併症としての依存〜

うつ病や双極性障害、あるいは心因性による抑うつ状態との合併症として
依存症が上げられます

寂しさや孤独感、ストレス、不安や焦りから
お酒や買い物、あるいは薬物に手を出してしまいます



薬物依存の重要な要素として耐性があります
依存性薬物の中には連用することによって効きにくくなり
そのたびに使用量が増えていくことが多く
最初は少量であったものが最後には致死量に近い量を摂取するようになります
このため、薬物の依存性の強さにはこの耐性の形成も大きく関わっています
耐性が形成されやすいのは薬物以外にもアルコールも含まれます



また、離脱症状も依存の重要な要素になります
依存に陥った者は、不愉快な離脱症状を軽減したり回避するために
同じ作用の持つ物を捜し求め、摂取しようとします

依存物質の多くは強い刺激に対して段々と慣れを生じてきて
物質に対する耐性が形成されます、このため体内の物質濃度が低くなると
不愉快な気分を含む離脱症状が現れるようになります
多くの依存物質の離脱症状には、物質の種類に関係なく
不安症状やイライラ感が共通して現れるのは、ドーパミン系の抑制の為と言れる

離脱症状が著しい苦痛、社会的・職業的、または他の重要な領域におれる
機能の障害を引き起こす場合、精神疾患として扱われます
また、依存は症状によって精神依存と身体依存に分類されます


 精神依存

使用のコントロールができなくなった状態をいいます
使用を中止すると、精神的離脱症状として強い不快感を生じる
また、同じ作用の持つ物(例えば酒など)を探すなどの行動がみられます


 身体依存

使用を中止することで痙攣などの身体的離脱症状(禁断症状)が出現する
精神依存はあらゆる物質や行為にみられるが
身体依存は必ずしも全ての依存に見られるわけではありません
例えば、薬物以外による依存では身体依存は形成されないし
また、薬物依存の場合も身体依存を伴わないものがあります





依存症の始まりに、寂しさがある場合が多く
底知れない寂しさを埋めようと物や人で安心を得ようとします
しかし、本当の安心は得られずに寂しさを埋めようとエスカレートしていきます

寂しさとは、深く暗い井戸の底に吸い込まれるように
恐怖や孤独や絶望を感じるほどの感じであり
「一人では生きていけない」と言う無力感もともないます

依存症では、依存の対象であるものが何時も頭から離れず
辞めたいと思っても、本人の意思や努力ではどうにもならない「病気」です

人は心の寂しさや不安感を紛らそうと、身の回りにあるものに依存します
依存症に共通するのは、自分の意思ではコントロールできないということです
依存をやめられないのは、意思の強さとは関係が無く
本人が「今度こそ辞める」と言っても、また手をつけてしまいます
本人の意思にまかせておくと、ひたすら悩むだけで事態はますます悪くなり
周囲の人々に迷惑をかけて、おおきなトラブルに発展する恐れがあります


ストレス社会のなかで、精神疾患になる人が増えています
現代社会では、IT化や単身生活の増加、地域社会の崩壊などによって
人と人のつながりが希薄になり、孤独や不安に襲われる人も少なくありません
また、モノが豊かになっても何故か心にゆとりは生じないのです
若い世代から高齢者世代まで、幅広い年代で依存症の人が増加している背景には
ストレス社会の存在があるのです





 うつ病との合併

うつ病や心因性の抑うつ状態に陥った人が
不安感や焦りなどの気分を晴らそうとし、買い物をする場合もあります
買い物をすると高揚感が得られ、気持ちが明るくなります
しかし、うつ気分の根本的な解決にはならず
買い物ができなくなると、うつ気分が悪化します



 双極性障害との合併

躁状態は、単に元気や陽気だという程度ではなく、その様子は常軌を逸しており

注意力が散漫
物事を楽天的にとらえ、できそうもないことでもすぐに決断する
誇大妄想を生み出す
食欲が亢進することが多い
性欲が亢進し、性的に逸脱することもある
金を湯水のごとく使い借金まですることがあるので、あとで深刻な状況になる

双極性障害は躁とうつを繰り返す病気ですが
本人の損失が大きいという重要な特徴があります
より深刻なのは躁状態の時で、うつ症状では非活動的ですが
躁の時は常軌を逸した行動を取るほど活動的だからです
躁では自分が病気であるという自覚が無く
患者さんの言動に周囲は振り回されがちになり
健康や金銭だけでなく本人の信用を無くす恐れがあります
金遣いが荒くなって多額の借金を背負い込んでしまい
トラブル続きで家族も経済的・社会的損失をこうむることになるからです
早期の治療のためには、周囲が病気に気づき受診させることが重要です
また、取引先にできもしない約束をしていたり
本人は気が大きくなっただけなのに会社のお金を使い込んだ結果になったり
職場として法的な後始末に追われるようなことをするなど
深刻な事態を生じることもあります

双極性障害の約3割が依存症を合併しているとみられ
アルコールや薬物への依存がもっとも多く指摘されます
肝機能障害などの身体疾患を発症する恐れがあり
自殺リスクを高めるといった大きな影響もあります



パニック発作の誘発や再発の不安からアルコールなどで紛らわせようとし
中毒器質性関連障害を誘発することもある(DSM−IVより)


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