<< 自律神経失調症と男性更年期障害 | main | ホルモン及び神経系について >>

自律神経失調症の分類


自律神経失調症は1960年代より使われ始めた病名であり
以前は「不定愁訴症候群」などと呼ばれいてました

病状が自律神経系に関係していることが判明し
検査で器質的異常が見られない症状に対する便宣上の総称として
使われ始めた病名です

※器質性疾患
 検査により臓器や器官に異常が認められる症状
 また、一般的な検査で異常が見つかりにくい病気を機能的疾患という



日本心身医学会では、自律神経失調症の定義として
「検査をしても、その症状を裏付ける所見が見出されず
気質的病変はないがさまざまな不定愁訴を訴える状態」としています

自律神経の働きや状態は簡単に測定できず、症状もさまざまなため
診断は難しいのですが、臓器や器官を調べても異常が見つからないのに
症状を訴えるケースを「自律神経失調症」と診断する傾向があるようです

何でも「自律神経失調症」でかたづけてしまうと
重大な病状を見逃すこともありえます、不定愁訴とされる症状が長く続く場合は
もう一度、診断してもらう必要があるかもしれません



自律神経失調症は大きく分けて4つのタイプに分けられる

本態性型
生まれつき、自律神経の調整が乱れやすいタイプ

神経症型
心理的な要因によって自律神経の機能に不調をきたし
不定愁訴の症状が現れるタイプ
神経症との境界線があいまいだが
身体的所見が強く見られる場合にあてはめられる

心身症型
日常生活のストレスが原因で、症状の現れ方や過程が様々
喜怒哀楽の感情、疲労などのストレスを無理に抑えることにより
自律神経に変調をきたす

抑うつ型
ストレスが慢性的に蓄積されることにより、うつ状態の反応をきたすと
頭痛、腹痛、不眠、食欲不振など身体症状が現れる
抑うつ気分がこれらの症状に隠れて発見されにくいと
うつに対する適切な治療がなされないことになる



また、特定の臓器や器官に限って強く現れた場合には別の病名がつけられます

偏頭痛、眩うん症(めまい)、過敏性大腸症候群、円形脱毛症
過呼吸症候群、気管支喘息、パニック障害、更年期障害などです

器質的疾患が見られない場合、これらは自律神経のバランスによる症状で
精神的なストレスや不安が要因で起こっていると考えられます


これらの症状は心身症として分類される場合があります
心身症とは、悩み、不安、不快、気がかりなどの精神的ストレスが引き起こす
身体的な症状の一つであり、精神的な問題が関与している身体疾患の病態名です
自律神経失調症をはじめ、その仲間に属する病気のほとんどが
心身症といえます


日本心身医学会における心身症の定義

「身体疾患の中で、その発症や経過に心理・社会的因子が密接に関与し
 器質的ないし機能的障害が認められる病体を言う
 ただし、神経症やうつ病など、ほかの精神障害に伴う身体症状は除く」



自律神経失調症に似た症状で器質性の病気が潜んでいる場合があります

胃がん
胸焼け、胃もたれ、胃の不快感など

食道がん
胸のつかえ、飲み込みにくさなど

脳腫瘍
頭痛、吐き気、手足のしびれ、ふらつきなど

糖尿病
喉の異常な渇き、倦怠感、かすみ目、多尿など

貧血
身体のだるさ、動悸、息切れ、微熱など

自分で「自律神経失調症だろう」と放置せずに、病院で診断をしましょう
病院で検査しても症状が続く場合は、もう一度精密検査をしてもらうことも
必要かもしれません



自律神経失調症による抑うつ気分とうつ病とはどのように違うのでしょうか


うつ病の場合、「DSM−IV」や「ICD−10」の区分は

内因性精神障害
 脳の機能障害(神経伝達経路の異常など)
 または、遺伝の要因

 原因は分からないが、脳の機能の障害によると考えられるもの
 精神障害・精神疾患の中核となるもの

心因性精神障害
 心理的なストレスが原因となって生じると考えられるもの
 また、そうなりやすい「素質」もふくまれる


と区分される
つまり、脳の神経伝達経路(もしくは、遺伝による)の障害があり
ストレスにより症状が現れたものがうつ病であり

自律神経失調症による抑うつ症や不定愁訴は
ストレスによる脳のホルモンが乱れることによる症状
または両親の体質による遺伝の症状である場合もあります
うつ病との判別は、素人では分かりにくいので
心療内科などの専門医に症状や抱えている問題を話しながら
病名や治療法を決めていく必要があります



神経症との違いは不安がキーとなります

神経症とは、不安や心配事など心理的な原因から心身の不調を訴えるもので
正式名称を「神経症性障害」といいます
以前は神経症をノイローゼとひとくくりにしていましたが
現在は細かく分類されるようになりました
パニック障害、全般性不安障害、強迫性障害などなど
精神疾患の中ではもっとも多く見られます

いずれのタイプにも共通して言えることは
強い不安や緊張が見られるのが特徴で
動悸、息苦しさ、めまい、発汗、頭痛、ふるえなどの
自律神経症状を伴います



適応障害は、神経症の分類に入る

自律神経失調症とも共通するのがストレス、生活のリズム、性格などですが
適応障害では特に生活・社会環境のストレスが重荷となり
不安、焦り、絶望感などが強く現れ、時に攻撃的な言動をとることがあります



| 精神医学・心理学 | 20:53 | - | trackbacks(0) | | ログピに投稿する |
Trackback
url: http://hitosi-cenote.west-cities.com/trackback/1594925

01
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--
Profile
New entries
Archives
Categories
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
ハーブティーバイブル
ハーブティーバイブル (JUGEMレビュー »)
ヴィクトリア ザック, Victoria Zak, 大橋 マキ, 林 真一郎
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Mobile
qrcode
Links
Others
無料ブログ作成サービス JUGEM